行動が早い!「わらぞうり」を作ってきた木立さん。何気ない相談から新しい物語が動き始めた!
「作ってみたんです!」
いや〜驚いた!
先日開催した「なんでんかんでん話さんね!」で、一般社団法人ロカーレが運営するグループホーム「ヴィータ」の生活支援員、木立さんから相談を受けた。
「入居者さんが描いた絵を何かに活用できないでしょうか?」
そんな話から始まった相談だったが、話を聞いているうちに、足利で無農薬のお米を栽培している知り合いがいること、さらに稲わらが捨てるほどあるという話になった。
そこで思いついたのが、稲わらを使ったものづくり。
「だったら、わらじを作ってみたらどう?」
戦国時代の装束を楽しむ人たちに販売できるかもしれない。小さなわらじを作れば、ストラップやお守りにもなる。古い着物の布を鼻緒に使った草履も面白そうだ。
さらに、しめ縄作りの話にも発展した。
以前の懇親会で「しめ縄を作りたいけれど、藁が手に入らない」という人がいたことを思い出したのだ。
藁が余っている人と、藁を探している人。
「はい!つながりました!(笑)」
そんな話で盛り上がったのが前回のこと。
ところが、今回木立さんとお会いすると……。
なんと、すでに「わらぞうり」を作ってきたというではないか!
思いついたら、まずやってみる!
聞けば、さっそく「わらぞうり」のワークショップに参加して、実際に作り方を学んできたとのこと。
しかも、それだけではない。
藁細工の作品がいろいろ紹介されている本まで購入して、持ってきてくれた。
いや〜、行動が早い!!
実際に作ったわらぞうりを見せてもらったが、これがなかなか立派なもの。
ただ、話を聞くと、見た目以上に難しいらしい。
藁をよったり、編み込んだり、形を整えたり。特に最初の形づくりには技術が必要だという。
初心者が一足作るには数時間かかる一方、慣れた人ならずっと短い時間で作れるそうだ。
そこでまた、あれこれ話が広がる。
最初から難しいものを作る必要はない。
小さなストラップならどうだろう?
作業を細かく分ければ、グループホームの入居者さんにも、できる工程が見つかるかもしれない。
もちろん、本人たちの興味や得意なことが第一。
無理に作ってもらうのではなく、まずは藁に触れて、ものづくりの面白さを感じてもらうところから始めればいい。
完成したものを販売できるようになれば、また違った可能性も見えてくる。

無農薬の藁なら、納豆も作れるんじゃない?
そして、またまた話が脱線する。
「そういえば、無農薬で栽培したお米の藁なんだよね?」
「だったら、納豆も作れるんじゃない?」
昔ながらの藁に包まれた納豆。
あれを作ってみたら面白いのではないか?
もちろん、無農薬の藁だからといって、そのまま安全に納豆を作れるわけではない。発酵方法や衛生管理など、確認しなければならないことはある。
そんな話をしていたら、木立さんが一言。
「自分で作ってみようかな!!」
おいおい!
この娘なら、本当にやっちゃいそうだ!(笑)
いや、きっとやるんだろうな。
お米を作って、藁でものを作る
今回の話で面白いと思ったのは、お米を作ること自体が、さまざまな活動につながる可能性を持っていること。
田植えをして、稲を育てて、収穫する。
収穫したお米は食べたり販売したりできる。
そして、残った藁も捨てずに活用する。
わらぞうり、わらじ、しめ縄、ストラップ、飾り物。
さらに、納豆作りなどの体験にも広がるかもしれない。
農業と福祉、伝統的なものづくりを組み合わせれば、年間を通じた活動にも発展できそうだ。
身体を動かすことが好きな人は農作業に参加する。細かな作業が得意な人は藁細工に挑戦する。
それぞれの得意なことを生かせる仕組みができたら面白い。
もちろん、まだまだ構想段階。
実際に事業として成立させるには、技術の習得や販売先の確保など、考えなければならないことも多い。
でも、何より大切なのは、最初の一歩を踏み出すことだと思う。
「できるかな?」より「やってみよう!」
今回、木立さんの姿を見て、改めて感じた。
アイデアを出すのは簡単だ。
「あんなことができるんじゃない?」
「こんなことをやってみたら?」
口で言うだけなら、いくらでも言える。
でも、実際に動く人は意外と少ない。
木立さんは違った。
話を聞いて、興味を持って、実際にワークショップに参加して、自分の手で作ってきた。
しかも、さらに可能性を探ろうと本まで購入している。
この行動の速さは、見習わなくちゃいけない!
前回の相談の段階では、まだ何も形になっていなかった。
それが、今回お会いした時には、テーブルの上に実物のわらぞうりが並んでいた。
頭の中にしかなかったアイデアが、目に見える形になったのだ。
こうなると、話はさらに面白くなる。
実物があれば、もっとこうしたらどうだろう、こんな使い方もできるんじゃないか、と次々にアイデアが浮かんでくる。
一つの行動が、次の行動を生む。
そして、人と人がつながれば、できることはもっと増えていく。
メディアトーキングが大切にしているのは、人と人、企業と企業を「会う」「話す」でつなぎ、そこから生まれる物語を伝えること。
今回の木立さんとの出会いも、そんな物語の一つになりそうだ。
まだ始まったばかりだけれど、これからどんな展開になるのか楽しみで仕方がない。
それにしても、木立さん! 行動が早い!!
こちらも負けていられませんね!(笑)
