群馬総合カレッジとは何か
― 教育で人と企業と社会をつなぎ直す挑戦 ―
学校法人群馬総合カレッジは、日本語教育から専門教育、そして就職までを一体とし
て設計した教育機関である。外国人留学生の受け入れを軸に、日本社会の中で自立
し、企業の戦力として長く活躍できる人材の育成を目的としている。
その教育の中核を担うのが、国際産業技術専門学校である。同校では、IT・DX 分野
をはじめ、国際ビジネス、観光分野、自動車関連技術など、現代の産業構造に対応し
た実務教育を展開している。単なる資格取得や知識習得にとどまらず、企業の現場
で即戦力として活躍できる力を養うことを重視している点が特徴だ。
また、太田校においては、自動車テクノロジー分野に特化した教育も展開している。
地域の基幹産業である自動車産業と直結した実践的なカリキュラムを通じて、整備・
技術・現場対応力を備えた人材の育成に力を入れている。単なる知識習得ではなく、
実際の現場を想定した訓練や実習を重ねることで、「現場で通用する人材」を育てて
いる点に大きな特徴がある。
こうした都市部型の IT・国際分野と、地域産業に根ざした自動車分野の両軸を持つこ
とで、群馬総合カレッジは、多様な産業ニーズに応える教育体制を構築している。
この教育の成果は、理念だけでなく明確な結果として表れている。
就職率 100%という、一般的には極めて困難とされる実績を継続的に達成しているこ
とが、その象徴である。この数字は偶然ではなく、教育の質と企業からの信頼の積み
重ねによって成立している。
実際に企業からの人材採用の引き合いは年々増加しており、毎年継続的に卒業生
の受け入れを希望する企業も少なくない。約 200 社に及ぶ後援会企業とのネットワー
クを背景に、学校と企業が一体となって人材を育てる仕組みが構築されている。教育
機関でありながら、社会と直接接続された実践的な人材育成モデルを確立している
点が、この学校の大きな強みとなっている。
こうした取り組みの背景には、日本社会が直面する構造的な課題がある。
少子高齢化による労働力不足はすでに深刻な段階に入り、多くの産業分野において
外国人材は不可欠な存在となっている。しかし一方で、制度や文化の違い、社会的
不安などを背景に、外国人に対する否定的な感情が生まれている現実もある。
理事長は、その社会の空気に強い危機感を抱いている。
外国人材が単なる「労働力」として扱われ、個々の人生や努力が見えにくくなっている
現状に、心を痛めているという。
だからこそ、教育の役割は極めて重要だと考えている。
言語や技術の習得だけではなく、日本社会の価値観や職業倫理、人として信頼を築
く力を育てることによって、企業と人材の間に存在する見えない壁を取り払うことがで
きる。その実践こそが、群馬総合カレッジの教育の根幹にある。
同校では、日本語教育から専門教育、そして就職までを一貫した流れとして設計する
ことで、学生が社会に定着し、人生を築いていける環境を整えている。単に就職させ
ることを目的とするのではなく、長期的に社会の一員として活躍できる人材を育てるこ
とが目指されている。
就職率 100%という成果は、教育の終着点ではない。それは、教育・企業・地域が連
携することで生まれた「信頼の循環」の証である。
群馬総合カレッジが取り組んでいるのは、人材育成という枠を超えた社会的挑戦でも
ある。外国人材をめぐる議論が続く今だからこそ、その実践の意味は一層大きくなっ
ている。
そして、この教育の原点には、一人の人間の人生経験がある。異国の地で支えられ
た記憶が、教育という形となり、次の世代へと受け継がれている。
ここから先は、学校の理念ではなく、松村壮理事長という一人の人間の物語である。
理事長 松村壮物語
― 群馬に救われた一人の青年が、教育で社会をつなぎ直すまで ―
異国の地で生きるということは、想像以上に孤独なものだ。松村理事長が日本に来た
のは、まだ若い頃だった。モンゴルから群馬に渡った当初、言葉も文化も分からな
い。日常生活のすべてが壁に感じられたという。
何を言われているのか理解できない。
自分の思いを伝えられない。
社会のルールも分からない。
その状態で生きていくことは、想像を超える苦しさだった。ただ働けばいいという問題
ではない。人として社会の中に存在することそのものが難しかった。
しかし、彼は完全に孤立していたわけではなかった。群馬の人たちが、彼を支えた。
困っていると声をかけてくれる人。言葉が通じなくても手を差し伸べてくれる人。生活
の知恵を教えてくれる人。
その一つひとつが、彼の心を救った。
「いつか、この恩を返したい」
その思いは時間とともに強くなり、やがて使命へと変わっていった。外国人として日本
で生きることの苦しさも、可能性も、自分が一番知っている。だからこそ、同じように日
本で人生を築こうとする若者を支えたい。
その答えが「教育」だった。
理事長が目指したのは、単なる留学生受け入れ機関ではない。人生をつくる教育機
関である。
言葉を教えるだけでは足りない。
技術を教えるだけでも足りない。
社会の中で信頼される人間として育てなければ意味がない。
相手を思いやる心。
ルールを守る姿勢。
責任を持って働く覚悟。
それこそが、日本社会で生きるために必要な力だと考えた。
しかし、学校は理念だけでは動かない。教育を続けるためには経営として成立させる
必要がある。
理想と現実の狭間で葛藤しながら、理事長は一歩ずつ前に進んできた。企業の不安
に耳を傾け、教育に反映する。学生の悩みに寄り添い、支え続ける。教職員の思いを
束ね、組織として進む方向を示す。
その過程で生まれたのが「ファミリー」という考え方だった。
理事長はよく言う。
「私は何もできません。みんなに支えてもらっているだけです」と。
その言葉は謙遜ではなく、本心に近い。学校は一人の力では動かない。学生、教職
員、企業、地域。すべてが支え合う関係で成り立っている。
実際に現場を見れば、その雰囲気はすぐに伝わる。教職員の一人ひとりが、理事長
の信念に共感し、同じ方向を見ている。教育は仕事ではなく、使命だという空気が組
織全体に流れている。
それは理念を掲げるだけでは生まれない。理事長自身が生きてきた人生そのもの
が、組織の文化となっているからだ。
外国人材をめぐる社会の空気は、決して穏やかではない。否定的な感情や誤解が広
がる場面もある。
その状況に、理事長は心を痛めている。外国人が単なる労働力として語られ、人間と
しての物語が見えなくなっている現実を、強く憂いているという。
だからこそ、教育が必要なのだと考えている。人と人が理解し合うためには、時間と
関係性が必要だ。教育とは、その関係性を築くための最も確かな手段である。
群馬に支えられた一人の青年の恩返しは、今、多くの若者の人生を支える教育へと
広がっている。
就職率 100%という結果は、その象徴にすぎない。本当に目指しているのは、人と社
会の関係をつなぎ直すことだ。
教育とは、知識を与えることではない。人生の可能性を開くことである。
その信念を共有する「ファミリー」がある限り、この挑戦は続いていく。
企業名: 学校法人 群馬総合カレッジ 国際産業技術専門学校
住所:前橋市千代田町3−5−13
TEL: 027〜212〜7337
FAX.:027〜212〜7367
太田工科専門学校
住所:太田市東本町54−13
TEL:0276〜20〜2345
理事長:松村壮
受付時間:9時〜17時
定休日:土日祝日
ホームページ:https://iitc.ac.jp
インスタグラム:@iitc.ac.jp
