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キッチンカーに無料開放! 地域の「困った」をつなぐ、新たな共創実験が動き出す。

使われていない場所が、誰かにとって価値のある場所になるかもしれない。

そんな発想から、新しい取り組みを考えている。

舞台となるのは、群馬県邑楽郡邑楽町赤堀にある米穀販売店「筆屋」の支店「米蔵ふでや」。

週末にはそれなりのお客様が訪れるものの、平日となると来店客はちらほら。

「どうすれば平日にもお客様に来てもらえるだろうか?」

そんな話から始まった。

普通に考えれば、特売やポイントサービス、イベントなどで集客を図るところだろう。

しかし、今回は少し違う角度から考えてみた。

「この駐車場、もっと有効に使えないだろうか?」

筆屋の支店には、比較的広い駐車場がある。

週末にはお客様の車が出入りするものの、平日には空いているスペースも多い。

そこで思いついたのが、キッチンカーの誘致だ。

しかも、出店料は無料。

平日に営業できるキッチンカーに場所を提供し、筆屋の駐車場でランチ営業をしてもらおうという構想である。

■ 近くには工業団地。しかし、昼食の選択肢は?

この構想には、もう一つのきっかけがある。

筆屋の周辺には工業団地があり、多くの人が働いている。

一方、周辺には飲食店がそれほど多くない。

実際に近くで働いている方に昼食事情を尋ねてみたところ、

「コンビニで買うことが多いですね」

という話を聞いた。

もちろん、すべての方がそうだというわけではない。

しかし、近くに手軽に昼食を購入できる場所が増えれば、喜んでもらえるのではないだろうか。

例えば、温かいお弁当やカレー、丼物などを販売するキッチンカーが、昼休みに合わせて営業していたらどうだろう。

いつものコンビニ弁当とは違った選択肢が生まれる。

しかも、日によって出店するキッチンカーが変われば、昼食を選ぶ楽しみも増えるかもしれない。

■ キッチンカーにとってもメリットがあるのでは?

キッチンカーで営業している方々にとって、出店場所の確保は重要な課題の一つだろう。

週末はイベントなどへの出店機会があっても、平日の営業場所をどう確保するか。

そこで、筆屋の駐車場を無料で提供する。

もちろん、出店すれば必ず売れるという保証はない。

最初はお客様が少ないかもしれないし、思ったほど売り上げが伸びない可能性もある。

しかし、出店料がかからなければ、営業場所を試すうえでの負担を一つ減らせる。

平日に少しでも売り上げを確保できれば、出店者にとってもメリットが生まれるのではないだろうか。

まずは1台から。

状況によっては2台に増やしてもいい。

無理に規模を大きくする必要はない。

■ 筆屋にも新しいお客様が生まれる可能性

そして、今回の構想で面白いのは、筆屋にもメリットが生まれる可能性があることだ。

キッチンカーを目当てに訪れた方が、

「ここ、お米屋さんだったんだ!」

と気づいてくれるかもしれない。

普段は筆屋を利用する機会のなかった方が、店内をのぞいてくれるかもしれない。

すぐにお米を購入してもらえなくてもいい。

まずはお店の存在を知ってもらう。

美味しいお米を扱っていることを知ってもらう。

そして、何かの機会に思い出してもらえれば、それだけでも意味がある。

キッチンカーの集客が、そのまま筆屋の売り上げにつながるとは限らない。

しかし、これまで接点のなかった人たちとの出会いを生み出すことはできるかもしれない。

■ SNSを使って、少しずつ認知を広げる

もちろん、キッチンカーが出店したからといって、すぐにお客様が集まるわけではない。

大切なのは、情報を届け続けることだと思う。

「今日は筆屋にカレーのキッチンカーが来ています!」

「明日はお弁当屋さんが出店します!」

そんな情報を筆屋やメディアトーキングのInstagramなどで発信していく。

キッチンカーの出店者にも、それぞれのSNSで告知してもらう。

さらに、周辺の事業所にも情報を届けていきたい。

最初は数人のお客様でも、続けていくうちに、

「お昼は筆屋に行ってみようか」

という会話が生まれるかもしれない。

目指すのは、一度に大勢を集めることではない。

平日のお昼になると、自然に人が集まる場所をつくること。

そんな小さな習慣が地域に根付けば面白い。

■ 「やってみなければ分からない」から、実証実験へ

この構想が成功するかどうかは、正直なところ分からない。

キッチンカーの出店希望者がどれくらいいるのか。

周辺で働く方々が実際に利用してくれるのか。

筆屋への来店につながるのか。

調べなければならないことも、解決すべき課題もある。

ただ、考えているだけでは答えは出ない。

そこで、まずは小規模な実証実験として取り組んでみようと考えている。

出店者の売り上げや来店状況、利用者の反応などを確認しながら、継続できる仕組みを探っていきたい。

もちろん、駐車場の安全確保や営業に必要な手続きなども確認する必要がある。

■ 人と人、企業と企業をつなぐ。その先に何が生まれるか。

メディアトーキングは、人と人、企業と企業を「会う」「話す」でつなぐことを大切にしている。

今回の構想も、その延長線上にある。

筆屋には、平日の空いている駐車場がある。

キッチンカーには、平日の営業場所を増やしたいというニーズがあるかもしれない。

周辺で働く方々には、昼食の選択肢を増やしたいという希望があるかもしれない。

それぞれを別々に見れば、特別な話ではない。

しかし、この三者をつないでみたらどうだろう。

新しい商売が生まれ、地域に人が集まり、筆屋にも新しいお客様が訪れる。

そんな可能性が見えてくる。

そして、うまくいけば、同じような課題を抱えるほかの店舗でも応用できるかもしれない。

今あるものを、今までとは違う視点で見てみる。

新しい設備をつくるわけでも、大きな投資をするわけでもない。

まずは、空いている場所を活用することから始める。

さて、どうなることやら。

やってみなければ分からない。

だからこそ、やってみる価値がある。

メディアトーキングでは、今回の取り組みを一つの共創実験として、今後も経過を伝えていきたい。

【実証実験の構想】

場所:米蔵ふでや(筆屋支店)
群馬県邑楽郡邑楽町赤堀4067-4

内容:平日のキッチンカー出店
出店料:無料を予定
出店台数:まずは1〜2台を想定
実施日時:今後調整
実施状況:企画・準備段階

※実施に向けて、出店条件や安全面、必要な手続きなどを確認していきます。

メディアトーキング
人と人、企業と企業を「会う」「話す」でつなぎ、物語にする。