“竹”が、観葉植物の価値を変える。
Green Spot Philonで始まった「竹工芸×植物×地域素材」の新しい挑戦!
メディアトーキングでは群馬・館林エリアで植物を通した空間提案を行うGreen Spot Philonに、ある提案を行った。
「鉢カバーがあれば面白くないか?」ということ。
今回、焼き菓子工房Kumaの松永さんの紹介で参加したのは、バンブートウキョウ主宰・竹工芸クラフトワーカーの櫻田亮介氏。
写真にあるように「竹」を用いたもの。
だがその場で語られていたのは、単なる「鉢カバー制作」の話ではない。
テーマは――
“地域素材を再編集し、新しい価値を生み出せるか”。
櫻田氏が持ち込んだのは、自ら竹を伐採し、油抜きから加工、編み込みまで行った完全ハンドメイドの竹製鉢カバーだった。
会議の場に並んだ作品を見た瞬間、参加者からは次々と声が上がる。
「これ、かなりいいですね」
「ダビデの星みたいにも見える」
「伊勢神宮に置いてあっても違和感ない」
紹介された編み方は、
・麻の葉
・麻の葉潰し
など、日本の伝統文様をベースにしたもの。
だが面白いのは、“伝統工芸として閉じない”点だ。
観葉植物と組み合わさることで、
和室だけでなく、北欧系インテリア、無機質系モダン空間、古民家リノベ、カフェ空間
などにも自然に溶け込む。
「植物を飾る」のではなく、
“空間そのものを編集する道具”として機能し始めていた。
“量産品”では出せない空気感
今回の会議で特に印象的だったのは、価格の話だった。
市場には1,000円〜2,000円前後の量産型カゴも多い。
しかしこの作品を見た我々が感じたのは
「これは4,000〜5,000円でも欲しい人はいる」
ということ
理由は明確だ。
この作品は単なる“器”ではない。
①竹を切る②油を抜く③素材を整える④編む⑤形にする
という膨大な工程を、一人の作家が行っている。
つまり購入者が手にするのは「モノ」ではなく、
“時間と物語”でもある。
メディアトーキングが見ている次の可能性
「製造業の廃材などを使って、新しい鉢カバーや植物プロダクトを作れないか」
というアイデアだった。
例えば、
木工会社の端材
金属加工会社の素材
コーヒーカス
古材
ワイヤードラム
工場で余る特殊素材
など。
本来“捨てられるもの”に、
植物とデザインを掛け合わせることで新しい価値を与える。
これは単なるSDGsではない。
地域企業の技術と感性を、暮らしの中に翻訳する試みだ。
メディアトーキングではこれまでも、
・珈琲カス堆肥
・木製ドラム再利用
・農業×製造業
・廃材×空間演出
など、“異業種を混ぜることで生まれる化学反応”を数多く取材してきた。
今回の竹工芸も、その流れの延長線上にある。
「売る」より、“語れる商品”へ
今後はGreen Spot Philonでのテスト販売を行いながら、
作家プロフィール
制作風景
竹伐採の様子
編み込み工程
植物との組み合わせ提案
などもSNSや記事で発信していく予定。
今の時代、
ただ安いだけの商品は埋もれていく。
だが、
「誰が、なぜ、どう作ったのか」
が伝わる商品には、人が集まり始める。
竹工芸と観葉植物。
一見小さな取り組みに見えるかもしれない。
しかしその裏では、
地域の技術、素材、人、物語を繋ぎ直す新しい挑戦が静かに始まっている。
