人材総合サービス・産業用ロボットのレンタル事業を手がける株式会社ギフト(邑楽郡大泉町中央2丁目34番8号)は2014年5月創業。人材派遣事業はコロナ禍による市場の縮小、2020年に施行された同一労働同一賃金など厳しい事案が続くが、国内市場では少子高齢化による「人材確保」の困難さは依然として続いているのが現状。人材派遣業界の市場規模は増えているものの、ITエンジニア、ホワイトカラー職種の増加に偏っている傾向があり、製造業が多い群馬県では「人材派遣業界」が必ずしもメリットを享受しているとは言えない状況だ。そのような状況を打破するため同社では「産業用ロボット」のレンタル事業に活路を見出している。製造業において生産性を向上させるため生産工程の自動化(ロボット化)は必須。企業は案件に対し費用対効果を考慮しながら自動化(ロボット化)を行っている。しかし自動化には莫大な費用がかかるのも事実。同社が手がける「産業用ロボット」は、「協働」ロボットで生産工程の全てを自動化するものでなく、人手がかかっている「作業」のいくつかの工程をロボットに任せることで、今まで複数人かかっていた作業人数を減らすことに特化したもの。人手不足の解消、生産性向上、費用対効果は絶大で導入した企業からは再度の引き合いが多い。戸熊社長は「導入前の企業様の現場を拝見させていただくと、当事者であるがゆえに効率化できる箇所に気づいていないことが多い。効率化・合理化を常に考えられているからこそ灯台下暗しといった状態。また考え尽くされたオペレーションゆえ工程を変えることに感情的に躊躇する現場も多い」と話す。全ての製造業者に落とし込めるほど簡単なことではないが、「さまざまな業種の多くの生産工程の中には必ず合理化できる箇所は存在しているはず。まずは現場を見学させてもらえれば何かしらのお役に立てるかと思います」と同社長。同社の事業は深刻な人材不足解消に一役買うのは間違いないだろう。