珈琲カスと大鋸屑から生まれる循環
― 堆肥づくりがつなぐ地域と未来 ―

珈琲カスと大鋸屑から生まれる循環 ― 堆肥づくりがつなぐ地域と未来 ―
地域の中には、まだ十分に活かされていない資源がたくさんあります。
そして、それらは「つなぐ人」がいることで、新しい価値へと変わっていきます。
今回、メディアトーキングが関わらせていただいたのは、ドトール珈琲(株式会社下山)から出る珈琲カスと、富士室内工芸から出る大鋸屑(おがくず)を活用した堆肥づくりです。
これらの素材は、群馬県館林市で有機農業に取り組むぱくぱく農園で活用されています。
一見すると、珈琲カスも大鋸屑も、日々の事業活動の中で生まれる副産物です。
しかし、農業の現場から見れば、それは土を育てるための大切な資源でもあります。
珈琲カスは微生物の活動を促しやすく、
大鋸屑は水分調整や発酵環境の安定に役立つ。
この二つを組み合わせることで、堆肥としての状態が整い、畑へ戻すための土づくりが進んでいきます。
現在は、堆肥を山のように積み上げ、内部温度を確認しながら発酵状態を管理しているところです。
温度の変化を見ながら丁寧に育てていくことで、廃棄されるはずだったものが、次の作物を支える資源へと変わっていきます。
メディアトーキングは、こうした取り組みを見るたびに、
「地域の中には、すでに答えの種がある」と感じます。
飲食店で出るもの。
木工の現場で出るもの。
農業の現場で必要とされるもの。
それぞれ単体では交わらなかったものが、つながることで循環になる。
今回の堆肥づくりは、まさにその一例です。
そして、話はここで終わりませんでした。
堆肥の話をしている中で、
「この堆肥からカブトムシが獲れることがある」
という話題が出てきました。
そのときふと思ったのです。
これを群馬キワニスクラブで子どもたちに配るような展開にできたら面白いのではないか、と。
珈琲カスと大鋸屑が堆肥になり、
堆肥が土を育て、
その環境の中からカブトムシが育ち、
それが子どもたちの喜びにつながっていく。
そんな広がりまで想像できたとき、
これは単なる堆肥づくりではなく、地域の未来を育てる循環なのだと思いました。
メディアトーキングは、企業同士をただ紹介するだけではなく、
それぞれの現場にある強みや余白を見つけ、
新しい組み合わせや物語へとつなげていく役割を大切にしています。
小さな連携かもしれません。
けれど、小さいからこそ現実に動きやすく、続いていきやすい。
そして、そうした小さな循環の積み重ねが、地域を少しずつ面白くしていくのだと思います。
畑の片隅で静かに発酵を続ける堆肥の山。
その中には、土を育てる力だけでなく、
人と人、企業と企業、そして地域の未来をつなぐ可能性が詰まっています。

ぱくぱく農園
持続可能な農業を目指す有機認証取得農家季節に応じた野菜を生産しています。
ぱくぱく農園のお野菜01
ゴーヤ
「にがうり」としても知られているゴーヤ。
独特の苦みを持ち、ビタミンCが豊富です。
また、胃腸を刺激する作用があり、食欲増進につながることも。
暑さでバテてしまう夏に、積極的に摂りたい野菜です。
7月~9月に収穫しています。
ぱくぱく農園のお野菜02
ちぢみほうれん草
寒さや凍結に耐えるため、通常のほうれん草よりも糖分を多く蓄え、その分栄養価が高いちぢみほうれん草。
葉が肉厚でえぐみが少なく、濃厚な甘みが特徴です。
12月~2月に収穫しています。
ぱくぱく農園のお野菜03
キャベツ
4月中旬~5月頭に収穫される「春玉」は、丸みのある形状が特徴。葉がふんわりとやわらかく、甘みがあります。
5月頭~5月中旬に収穫される「寒玉」は、春玉とは異なり、楕円形なのが特徴で、主に業務用として出荷されています。
ぱくぱく農園のお野菜04
長ネギ
11月末~12月末の間に収穫される長ネギは、太陽の光が当たらないよう土にかぶせるため、白く育ちます。
加熱するとトロトロとした食感になり、甘みが増すため、お鍋の具材としてぴったりです。
ほかにもたくさんのお野菜を
大切に育てています
夏野菜の代名詞であるトマトやナス、とうもろこし
ほくほくおいしいじゃがいもやさつまいも
「畑のお肉」とよばれる大豆まで
さまざまなお野菜を有機栽培で育てています