「字を書く時間」が減った時代に。 館林・大道寺で続く、やさしい書道教室
群馬県館林市本町。
昔ながらの街並みが残る場所に、小さなお寺がある。
大道寺。
浄土宗の寺院であり、館林の歴史とも関わりの深い寺として知られている。
その本堂で現在行われているのが、上野紫楓先生による書道教室だ。
子どもから大人まで、現在47名が通うこの教室。
「字を上手に書く」だけではなく、“書くことを楽しむ”ことを大切にしているという。
先生は、お寺で生まれ育った。
だからこそ、墨の香りや筆を持つ時間は、特別なものではなく日常の中にあった。
今はスマートフォンやパソコンが当たり前になり、手で文字を書く機会は減った。
だからこそ――。
「手書きの温かさを感じてほしい」
そんな想いで教室を続けている。
教室は“厳しく鍛える”という雰囲気ではない。
「ゆるーく、楽しく」
それがこの場所の空気感だ。
小さな子どもたちが笑いながら筆を持つ。
大人が静かに自分の字と向き合う。
同じ空間にいながら、それぞれが自分の時間を過ごしている。
お寺という場所も、この教室の魅力の一つだ。
本堂に入ると、自然と背筋が伸びる。
静かな空気の中で筆を動かしていると、不思議と気持ちも落ち着いてくる。
そして、ふと天井を見上げると現れる立派な天井画。
「小さなお寺ですが、天井画だけはちょっと立派なんです」
そう笑う先生の言葉にも、この教室らしさがにじむ。
書道は、“うまい・下手”だけではない。
集中すること。
自分と向き合うこと。
文字に想いを込めること。
そんな時間を、地域の中に静かにつくり続けている。
字を書く機会が減った時代だからこそ、逆に求められている場所なのかもしれない。
【講師紹介】
上野 紫楓 (うえの しふう)
お寺に生まれ、幼い頃から「書くこと」が身近にある環境で育つ。
文字を書く時間が心を心を落ち着かせ、自分自身と向き合う大切な時間になることを、体験を通して学んできた。
現在は、書道・字手紙・筆跡診断を通じて、「書くことで心を整え、前向きに生きる力を育てる」指導を行っている。
関東・東北を中心に教室や講座を開講し、これまでに1,000名以上を指導。高齢者向け講座や、認知症予防を目的とした文字トレーニング、講演活動にも力を入れている。
「書くことは、特別な人のものではなく、誰にとっても身近で役に立つもの。」
そんな想いを大切に、日々指導に当たっている。
教室情報
大道寺
群馬県館林市本町2-4-11
上野紫楓先生による書道教室
子ども〜大人まで対応
見学・体験可
字手紙講座、筆跡診断なども実施
詳細:天真書道会 大道寺教室
天真書道会館林教室: https://share.google/XkMIhTu5f8PTDP9hB
